社会保険労務士として何ができるか

自己紹介シリーズ第1回は「社会保険労務士を選んだ経緯」についてでした。

今回は2回目として「社会保険労務士として何ができるか」について、前職での経験をもとにご紹介します。

前職は鉄道会社の総合職でした。そのためHPの自己紹介で書いた通り、入社後ジョブローテーションで様々な業務を経験しました。

その中でも印象深い経験の一つが、現業機関の管理者としての業務です。
今から20数年前、入社7年目の若かりし頃、某新幹線停車駅の助役を仰せつかりました。助役とは、文字通り「駅長を助ける役」であり、駅の様々な実務を管理します。私は「きっぷうりば」(みどりの窓口)の業務を管理する助役を2年間務めました。

本社からの異動であり、着任当初の「よそ者」扱いは致し方ないのですが、自分は管理者で業務を指導する立場ですので、メンバーにそのような立場だと思ってもらわなければ仕事になりませんでした。

駅での実務経験に乏しいため、どうすれば管理者として受け入れてもらえるのかを色々と考えましたが、簡単に答えが出るものではありませんでした。とにかく実務経験の乏しい「自分にできること」を探し、地道にアピールするしかないと思い、懸命に頑張りました。

考えた末にたどり着いた結論の一つが内部監査への対応です。
駅の窓口では多額の現金や帳票類を取扱うため、当然のことながら業務管理に関するルールは大変厳しいものでした。しかしながら日々窓口で多くのお客様に応対しているメンバーには、ルールに基づき問題のないように準備の上で監査をクリアすることは、仮にベテラン社員であっても骨の折れることであろう、ということは容易に想像がつきました。
そこで、メンバーが日々の窓口業務にしっかり取り組めるよう、バックオフィスを自分がしっかり守るべき、と考えたのです。

現金管理や収入管理に関する社内規程を念入りに勉強し、自分の勉強も兼ねて現場の業務状況を点検しつつ内部監査に対応しました。その準備過程ではいくつか問題点も発覚し、改善策を提案しながら、業務を良い形で進められるよう努めました。

結果、メンバーに管理者として受け入れられるようになったのか、以降は色々なことをスムーズに進められるようになりました。ちょど世代交代期に差し掛かった職場で、ベテラン社員から若手社員への業務上の経験やスキルの継承等を重点的に進めていくことができました。

長くなりましたが、上記の経験は社会保険労務士としての業務に通じるところがあると思います。
業務監査などを通じて職場の改善点を見出し、それをクライアント様に提案すること、また改善点の中でも人事・労務面での改善を十分に進められるようアドバイスすることは、まさに社会保険労務士に求められていることでしょう。

以上のような前職での経験を活かし、社会保険労務士として「適切な業務監査」を通じた問題点のスクリーニングと、経営者や従業員の皆さまのご意見に傾聴しながらの人事・労務面を中心とした提案に力を入れていきたいと考えています。
「健康経営認定制度」や「社労士診断認証制度」等を通じて評価される企業は、「人を大切にする」企業としての評価につながります。
そのような形で、経営者・従業員が「ともに輝く」企業づくりを微力ながらお手伝いさせて頂きたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします!


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